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ひと粒の秩序

2015年12月10日

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KD-house  -建て替えの計画-

 

設計が大詰めになり、建物解体前に現在の姿を撮影する事にしました。

 

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現在の庭の様子です。
全体を見渡すと失礼ながら手入れが行き届いているとは言えませんが、このお宅らしさがあり、ほっとする心地良さを感じます。

カキ、ナツミカン、ブドウ、ビワ、モッコク、シュロ、ウメ、ナンテン、下草、苔、長い時間をかけて植物が入れ替わり現在に至っています。
建主が意図して植えた木々のほかに、食べた後の果物の種や鳥が運んできた種が育ち、枯れ、今の姿を成しています。

強いルールのもとに作られた姿ではなく、包容力のある秩序が作り出す姿でありこの家らしさを感じます。

今回の計画は新築への建て替えで、この庭の姿は大きく変わりますが、この場を作り上げてきた秩序を次の時代へとリレーしたいと思っています。

 

実はこの建物、建主が現役で建築家だった当時、自ら設計した家で当時の新建築に記録が残っています。

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現在は既にスタイルとなっているRC打放し仕上げですが、1974年当時は殆ど実例はなく施工はかなり苦労した様です。

ちなみに安藤忠雄さんが学会賞を受賞したRC打放しの住宅、住吉の長屋は76年の作品です。時代を感じます。

 

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現在は建物を覆い隠すほどに木々が育っています。この時期はたくさんのカキが実り、撮影中も小鳥がついばみに来ていました。

 

 

竣工当時、竣工から40年、建て替え新築、そして子、孫世代の次の40年、その価値観、生活の移り変わりを記録で残せたら面白いかな、と思い建主さんに今回撮影のことを相談をしたら、快諾してくれました。

 

撮影はカメラマンの会田法行氏。
私は彼の写真が表す時間の操り方が好きで今回お願いしました。
非常に楽しみです!

会田氏の写真とともに、内部写真などまた紹介をして行きますので、皆さんも楽しみにしていて下さい‼︎

 

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