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森の中のあかり -序文、第1話-

2014年12月10日

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 ノーベル賞受賞式が話題になっていますがLEDの発明のおかげで、この季節、庭先や街中がライトアップされた光景をよく見る様になりました。何かワクワクしてひかりに引寄せられますね。
照明はあかりをとる以外に気持ちを高揚させたり雰囲気を作ったりする心理的な効果もあります。そこで、八王子ツリーハウスを舞台にして家作りの中であかりがどの様に計画されたか話を数回に分けて展開していきます。
照明計画のコンセプトから雰囲気作り、オリジナル灯具のディテールまで幅広くお伝えしようと思いますので最後までお楽しみ下さい!
今回は序文と第1話を掲載します。
*照明計画はコモレビデザインの内藤さんに協力していただきました。
序文 森の中であかりをつくるなら
- 建物のテーマと あかりのコンセプト –
八王子ツリーハウスは「森の中に住まう」をライフスタイルのテーマに過ごせる住宅として計画しました。
敷地は八王子駅から近く、森の中ではありません。都市の中です。
そこで、建物は構造体である壁柱を木立の形にし舞台としての森を作りました。
変化のある森の中を歩きながら住まう場所を探していき、それが住宅の形になっていく事をコンセプトにしています。
で、あかりのコンセプトは
「森の中であかりをつくるなら」
です。
第1話 木漏れ日- リビングに落ちるひかり –
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森の中、木立の合間、上には枝が重なり空間が現れます。
大きな木が枝葉を広げ、重なり合えば大きなスペースが出来ます。
リビングは木立の中でそういう場所を見つけました。
大きな木に囲まれているので天井が高いです。
枝葉の広がりは幹とのバランスでだいたい決まっています。
だから、そんなに広く覆われた場所は森にはありません。
皆んなが集まって木の下でくつろぐにはこのリビング位の大きさが丁度いいです。
そして重なる枝葉の隙間から木洩れ日が落ちてきます。
ポツポツポツと光りを落とせる程の小さな穴から明かりが広がりながらリビングを明るくします。
穴はまだらに開いているので、リビングは明るいところもあるし、暗いところもあります。
本を読む時は明かりの下に一人掛けのソファを持って行きます。
いつしかそこが本を読む場所になります。
赤いソファから見える景色が本の中の物語と一緒になって記憶に刻まれていきます。
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あかりは人の気持ちに安らぎや落ち着きを与えることも、気分を高揚させることもできます。
ちょっと疲れた時は一人で暗いところからあかりを眺めたり、 家族で話をする時は互いの表情がよく見える様に全体を少し明るくしたりする事もあります。 あかりを時と場所にあわせて調整して使うと生活に質を作ることができます。
PHOTO:Kai Nakamura
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9 Comments

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