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森の中のあかり -第4話-

2014年12月16日

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「森の中に住まう」をテーマに過ごせる住宅として計画した八王子ツリーハウスを舞台にして、家作りの中であかりがどの様に計画されたかの話を数回に分けて書いています。照明計画のコンセプトから雰囲気作り、オリジナル灯具のディテールまで幅広くお伝えしようと思いますので最後までお楽しみ下さい!

 

前回まではリビング、ダイニングまわりの家族で過ごす場でのあかりについてお話しました。そこでは、みんなで食事をする、一人でリラックスするなど様々な過ごし方があります。いろいろな出来事の中で場を共有する家族はつながりを深めていきます。その中にあかりが有り、家族が共有する時間に密度を与えていく、そんなお話でした。

 

今回からは個室群に至るアプローチのお話になります。

生活の中では「家族を感じる出来事」と「個人で集中する出来事」が頻繁に移り変わります。その双方の出来事ともに質が上がり、その質が交感しあうことでより家族の絆が深まります。アプローチ部分はその双方に時間的にも空間的にも「間 -ま-」を与えます。空虚でない「間 -ま-」にするのにあかりが重要な役割を果たします。

そんなお話をしていきます。

 

前回までのお話

 

第1話 木漏れ日 - リビングに落ちるひかり - のリンク

第2話 マイワールド、結界をつくる - テラスとケヤキのライトアップ - のリンク

第3話 特別な場所 - テーブルの上の光の輪 - のリンク

 

第4話 灯火(ともしび)を置く - 闇を感じるひかりのバランス

 

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                                                                                 **

リビングから各個室へは屋根を架けたブリッジを渡っていきます。

ここは渡るだけなので低い屋根で十分です。

家族で一緒にくつろぐ場所から自分の時間を過ごす場所へと

心のリズムを変える為に外が見えるガラス張りのブリッジにしました。

 

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ブリッジの脇にはテラスがあり、そこに灯火(ともしび)を置いていきます。

あかりが十分に広がる様に少し離れた所に置いていきます。

数は控え目にし、闇の中でひかりの粒子が感じられる位の明るさにします。

 

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個室のまわりにもテラスがあり、灯火を置いていきます。

外の闇を感じる位の明るさです。

あかりは闇を心地の良い物へと変えてくれます。

明から暗へと急激に変化すると暗が負として感じられます。

しかし、明が混ざりあうように暗へと写っていくと闇を受け入れる気持ちが整い

安らぎとして感じることができます。

 

だから、テラスに灯火(ともしび)を置いています。

 

 

次回は「第5話 正負のメリハリをつくる - 小道のライブラリー -」を掲載します。

 

 

PHOTO:Kai Nakamura

(**以外の写真)

 

前回までのお話

 

第1話 木漏れ日 - リビングに落ちるひかり - のリンク

第2話 マイワールド、結界をつくる - テラスとケヤキのライトアップ - のリンク

第3話 特別な場所 - テーブルの上の光の輪 - のリンク

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